ENDOが誇る高技術紹介

当社は、製品開発から検査組立まで一貫生産のリーディングカンパニーとして、国内外から高い評価を受けています。「鍛造製法」にこだわり、高い技術力を生かした製品を生産し続けている同社について詳細をご紹介します。

トッププロが支持する鍛造ゴルフクラブヘッド

 遠藤製作所の一番の特徴は、「鍛造ゴルフクラブヘッド」。鍛造とは、簡単に言えば素材を叩いて鍛え、組織を密にすることです。非常に強く、靭性(しなやかさ)があります。この鍛造とよく比較されるのが、鋳造やロストワックス。複雑な形状がつくれますが、鉄などの素材を溶かして型の中で再び固めているので、組織も大きくてもろい。市場に出まわっているゴルフクラブの8〜9割はロストワックスといわれる鋳造品で、その中で同社はニッチな市場の中の大部分を占めているのです。トッププロをはじめ、多くのプロは強くてしなやか、しかも「打感」が良いということで鍛造品を好んで使っているそうです。
 「見た目は同じような形をしていますが、ゴルフクラブヘッドは毎年、少しずつ進化しているんですよ。5年前と今とでは、性能と品質が全然違います。お客様から『こういうものをつくってくれないか』と依頼があり、それを当社の開発技術、生産技術で具現化していくという形を取っています。ですので開発は、要求されるものに対して、こういう技術が必要だ、将来こういう技術が必要になるのではないかと予測して、取り組むんです」と、同社ゴルフ製造部の近藤類部長。もちろん、新しい材料や外観など、他社と差別化できるものを開発して、同社から有名メーカーに提案することもあります。
 遠藤製作所では、プロ用のゴルフクラブヘッドもつくっていますが、プロの要求を具現化するのは容易ではありません。各プロそれぞれに、構えたときのフィーリングがあり、好きな形状というものがあります。同社には、そうした暗黙値をクラブヘッドに再現できる技能工がいます。技術的なレベルが高いからこそ、トッププロの厳しい要求に応えることができるのです。

一貫生産することで厳しい要求にも的確に対応

 鍛造ゴルフクラブヘッドの製造工程は、まず素材となる鉄の棒を金型に入れ、1,600トンクラスのプレス機で叩きます。次に、一部機械加工や溶接を行って、表面の形状を図面通りに再現するため研磨。それから、メッキ・塗装を施します。一番技術を要するのは、プレスと金型。鍛造アイアンをつくる上では、これらが重要なコア技術になります。
  「ゴルフクラブヘッドに関しては、一貫生産にこだわっています。これは絶対に譲れないところ。ゴルフクラブは単に性能を出せばいいというだけではありません。嗜好品であるし、ゴルファーからするとフィーリングというものがあり、暗黙値の固まりのようなところがかなりある。それをうまくつなぐには、最初から最後まで一貫してやらないと、お客様の要求には応えられないんですね」。
 遠藤製作所は塑性加工技術をベースに、これまでミシン、ハウスウェア用品、洋食器、ゴルフクラブヘッドと展開させてきました。現在はゴルフクラブヘッド、自動車部品、ステンレスの3つの柱となる事業をバランスよく展開させています。以前、同社のチタン製ゴルフクラブヘッドが爆発的な人気を博しましたが、チタンは加工が難しい材料で、このチタン加工技術を持っていることも、同社の強みの一つになっています。
 「当社が求める人材像ですが、学歴はまったく気にしません。知識がいくら豊富でも、考える力や応用力がなければ意味がありませんから。例えば、学校で学ぶ1+1は2にしかならないけど、ビジネスでは1を2にも5にも10にもしなければならないわけです。それを可能にするのは、考える力であり応用力なのです。あとは、個人個人がどう動いてくれるか。パワフルで積極的に動いてくれる人に、ぜひ来ていただきたいです」。限りない未来の創造──同社のこの経営理念の言葉が、高い技術力によって新事業、新製品を次々と成長させてきた原動力に違いありません。